婚活では当たり前のように耳にする「この度は、良いご縁となって・・・」「今回は、ご縁がなかったという事で・・・」お察し下さい風習の日本では、都合よく使われている言葉のように感じてしまいます。交際が成立した時には「この度は、良いご縁となって・・・」とニコニコながらに言われるのに、お断りの連絡の時には「今回は、ご縁がなかったという事で・・・」この言葉に、苦しみ悩むお客様は多数います。
状況判断や言語の判断に対して、女性は情緒的に物事を捉え、男性は論理的に物事を捉える生き物です。が、しかし、「この度はご縁がなかったと言う事で・・・」って体裁よく使われても困りますよね?
むむむ? はて、そもそもご縁って何なのか?
婚活にて、ご縁って言葉の意味を知らないまま使われている方のために、今回は【ご縁】についてお伝えしたいと思います。これが分かれば、お察し下さい的な言葉のストレスも少し軽減される、はず・・・
目次
ご縁とは
【因縁】って言葉を耳にされたことがあると思います。実は、ご縁って意味は、これと深く関係しています。約2600年前、ブッダが説かれた仏教の教えに「因をおさめて果を結ぶ」という言葉があります。因とは原因の因、果とは結果の果、因があって果がある。そこに、縁がかかわって因縁となり果を結ぶ。という一連の流れが因果の法則と言われています。
相手を思う想いに勝る強さはなぃと思います。人として、男女として、どのような心持ちで、何を意識し、どのような姿勢で、相手と向き合うのか。ここを真摯に真剣に考える力(共感力)が、現代問題でもある人間関係を築く根底であると感じます。
仏教では、因と果を結ぶ間に縁があると考えます。原因があって、縁の作用が加わって、結果となる。仏教ではこれを因果の法則といい、世の中のすべてを説明できるのです。引用:ニッポン放送【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第544回
因縁を結ぶ結婚式
日本には古くから「仏前式」という結婚式のスタイルがあります。あまり耳慣れない形式だと思いますが、明治時代に創始され、その後、神仏分離によって一般的には広まりませんでした。しかし、今でも寺院などでは行われています。
二人の婚姻は「前世から因縁つけられていたもの」という考え方で、二人のご縁を仏様に感謝し、先祖代々の霊に報告し、来世での契りを誓う挙式スタイルです。かつて結婚式プロデュースで二度だけ携わったことがあるのですが、仏教ならではの、とても神聖でロマンティックな挙式でした。
因縁を支援する仕事
私は常々、恋愛には、学ぶ恋と育む愛があるとお伝えしているのですが、「出会い、関わり、成長する。」このシンプルなプロセスは、自分の心持ちと互いの関わり方の二つによって変わります!
一時的な結果の恋だとしたら、その結果を双方が継続的に育まなければ、やがて枯れ果ててしまいます。そして次の「新たなタネという因」となり、そこからまた「新たな縁」につながり、「新たな結果」が生まれます。
もう恋なんてしたくなくなる程に傷付いたり、立ち直るまで時間がかかることだってあるかもしれない。
でも、その因果(学びの恋)の繰り返しによって成長した先に、共に育める最愛のパートナーに巡り会えるのだと思います!
既に結婚されたお客様の殆どは、相手を見つけるまでの道のりは、婚活を始める前の想像をはるかに超えていたと言います。
たった1勝のために、何敗もして、立ち直って、また勝負して・・・の勝負戦です!でも、そこには必ず因果が見て取れます。その因果を一つ一つ乗り越えて行った先に結婚という輝やかしい冠を手にできます。それを手にした男女に共通することは、自分自身の成長とご縁との戦いを諦めないこと!投げ出さないこと!です。
めんどくさー。って言葉が聞こえてきそうですが・・・
そう!その面倒臭さを乗り越えてこそ本物の愛に出会えます!
婚活プロデュースとは、お客様の因縁(因果の法則)の繰り返しを支援する仕事だと思ってます。
なので、真剣に、真摯に取り組んでいる方のためにも、「この度は、良いご縁があって・・・」や「今回は、ご縁がなかったという事で・・・」という結婚=ご縁と考えた一方的な表現から
「この度は、良いご縁を結ばせてもらって・・・」「今回は、互いにご縁を実らせなかったという事で・・・」に変えて欲しいものです。追伸で、本当の理由が聞けると次の一歩にも進めるのに。と、お客様と共に戦っているからこそ強く願う橋本なのでした。
国税調査 抽出速報集計結果 結果の概要によると、(令和元年 2019,11,1)現在40〜44歳まで男性29.3%・女性19.1%人、45〜49歳まで男性25.2%・女性15.3%未婚率なのだそうです。
40〜44歳までの男性3人に1人・女性5人に1人、45〜49歳まで男性4人に1人・女性10人に1から2人。
あなたは、このデータをどのように読み解きますか?
私は、結婚を最高化する結婚業界から、結婚を最適化する婚活業界に転身しましたが、20年以上の月日を男女の因縁に関わることを生業としてきたからこそ思うことがあります。
数値化されると、ある視点では絶望感を感じてしまうかもしてませんが、応援メッセージとして受け止められたら、結婚していない男女が存在するってことは、まだまだ出会いの可能性はあるということです!!
その原因の因(タネ)は、大抵の場合は自分の中に眠っています。そこに気付けたら、結果の果に近づけるのになー。と橋本は強く思っていますが、誰しも自分と向き合うのは、否定や批判をされるとか、自分のコンプレックスや嫌な部分を暴かれるみたいに考えてしまい、一歩が進めない傾向があるようです。